俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

順番順番

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子ども3人が僕の取り合いをする。

喧嘩になったり、泣いたりしながら僕を奪いあう。

僕は、「順番順番」と冷静に言いながら、

「これ以上の幸せがこの世にあるだろうか?」と思う。

 

でももし、これが3人の女性だったら。

もちろん3人のタイプは違う。

1人目は可愛いくて、2人目はセクシーで、3人目は知的なタイプ。

その3人の女性が、恥や外聞を捨てて僕を奪い合う。

僕は3人に言う「順番順番」と。

1人目が、口をとんがらせ拗ねたふりをすると、2人目は、黙って上目がちに覗き込んでくるだろうし、3人目は「あなたのそういうところがダメなの」と叱ってくれるかもしれない。

こっちの方がやっぱりいいかなと思うけど、毎日だと大変そうやし、ないし。

大丈夫ですか?

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毎年この季節になると、A塚さんから電話がかかってくる。

A塚さんは、自分1人で出版社をされていて、面白い本を出されている。

その傍ら、編集、ライターの仕事もしていて、

一年に一度この時期に映画関係の仕事に呼んでくれる。

 

A塚さんはいつも電話で、

「加瀬さん、芸能人の撮影は大丈夫ですか?」

と聞いてくる。

この大丈夫ですか?と言うのは、

Can you ~? と言う意味です。

それで僕は、

「大丈夫ですよ。(Yes I can.)」

と答える。

 

前年に芸能人の撮影をしても、やっぱり次の年も「芸能人は大丈夫ですか?」と聞いてくる。

今となっては、A塚さんがこう聞いてくるのを楽しみにしている。

 

でも前に一度だけ、

大丈夫ですか?が、Do you mind? の時があった。

「パッキャオの撮影なんですが、撮れるかもしれませんが、撮れないかもしれないんですけど大丈夫ですか?」と聞いてきた。

僕は「大丈夫ですよ。(No I don't)」と答えた。

どういう仕事だったかと言うと、

代々木公園であるフィリピンフェスティバルに、フィリピンの英雄パッキャオがくる。アポも何もないがサイン会があるらしく、その列に並んで写真も撮ってしまうというワイルドな計画だった。

当日、A塚さんと僕は、長い間列に並んで待っていたが、

僕らの番のだいぶ前に、パッキャオは疲れたのか、忙しいのか、なんのアナウンスもなく、さっさと裏口から帰ってしまった。

いきなりの事で驚いたが、A塚さんは「さっきステージにいたときのパッキャオ撮れてるから、大丈夫ですよね?」と聞いてきた。

英語にすると、Is the photo ok~? でしょうか?

 

撮影の後、よくビールを一杯ご馳走になる。

「加瀬さんの日記に僕、貧乏キャラかなんかで出してもいいですよ」

とビールを飲みながら言ってくれるA塚さんだけど、

ビールの勘定を払うA塚さんの財布が、あまり見た事ないぐらいぼろっぼろなので「大丈夫ですか?(Are you ok?)」と思ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

スンギ青年のウエディングパーティー

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スンギが結婚する。

結婚式に呼んでくれたので、

10月にスンギの住んでいるアフリカのマラウィという国に行く。

今は、ビザとかチケットとか調べているけど、

結婚式でハワイに行くのとは勝手が違って大変そう。

ダンゴムシの迷路

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子どもが、市のやっている科学の教室に行って「ダンゴムシの迷路」を作ってきた。

ダンゴムシには、「交替性変向反応」という能力というか、習性があって、

この迷路は、ダンゴムシがそれを使うと、

上手いことゴールにたどり着けるように作ってある。

この迷路で気付いたのは、ダンゴムシにも、いかにも根性がありそうで果敢にゴールを目指すのと、ずっとじっとして動かないのがいる事。

一匹、背中に筋の入ったダンゴムシがいて、この筋入りはすごかった。

何度もゴールして、スタート地点に置き直しても、また他のみんなをぶっちぎってゴールする。

散々みんなを走らせて草むらに帰す。

お疲れ様でした。