大好評発売中『ポール・ヴァーゼンの植物標本』(ポール・ヴァーゼン 堀江敏幸・文)の刊行によせた展示が開催されます!
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「ポール・ヴァーゼンの植物標本」とその周辺 展
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南フランスの蚤の市で偶然出会った植物標本。
奇跡のように美しい状態で残された標本は、ある一人の女性ポール・ヴァーゼンによって作られたものだという──。
その植物標本と作家・堀江敏幸の美しい掌編を編んだ本『ポール・ヴァーゼンの植物標本』の刊行によせて、ポール・ヴァーゼンによる標本数点の展示と、標本写真および植物の展示販売を行ないます。
時を、国を越えてやってきた彼女の花たちに会いにきてください。
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会期:2022年12月6日(火)- 12月11日(日)
会場:森岡書店(東京・銀座)
時間:13:00〜19:00
展示参加:
標本=ATLAS 飯村弦太 / 植物=黒田益朗 / 写真=加瀬健太郎
【会場】
森岡書店
〒104-0061 東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1階
行けない
長男の塾の説明会に妻が用事で行けないので、
僕が代わりに行くつもりでいたら、
「パパが行ったら、変なこと言いそうだから行かないでいい」
と長男が妻に話してるのが、
洗面所から聞こえてきた。
甕
「すっごいいいの買ってきたよ。」
学校のバザーから帰ってきた次男が興奮して言った。
居酒屋で焼酎が入ってそうな蛇口のある甕。
友だちと取り合いになってジャンケンに勝ち、
やっとのことでうちにやってきた、らしい。
どおりで立派な木の台座に座ってる。
「250円安いでしょ?」
と次男は小さな蛇口をひねって、
満足そうに水を飲んでいた。
2日経過。
すでに次男はその甕の存在をすっかり忘れているが、台所ではかなりの存在感を放っている。
ロック
「ロックを聴いてロックしてはいけない」
とラジオでロッカーが言っていた。