男の人がひとり立っていた。 信号を待っていた。 車は来そうにない。 3歩で渡れそうな道の信号を その人は渡らない。 「あれぐらい渡ったらいいやん」 とうちの妻に陰口を叩かれようと、 その人は、しかと信号を見据えている。 青になった。 正直者は3歩で渡…
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