俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

セコ飯隊長

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この前の日曜日、東京駅の近くにある耳鼻科に行った後、子ども二人を連れて上野公園に行った。ちょうど、科学館でミイラ展がやっていたので見る事にした。ミイラ展は思ってたより面白かった。科学館を出てきたら、まだ夕方の5時なのに外は真っ暗だった。なんか食べて帰ろうと子どもがうるさいので、何かないか見ていたら上野文化会館の中に「精養軒」のカジュアル版の店があって入る事にした。「ねえ、ここは高級レストラン?」と次男が聞いてきた。「高級ちゃうけど、安くはないで」と僕は説明した。長男はオムライスにハヤシライスがかかったようなのにした。僕はハンバーグステーキにした。次男が「これにする」って言ったのが、「3500円のステーキ」だった。おいおいと思った。これを食べたからと言って、一文無しになるわけではない。しかし、しかしである。僕は次男に「今日はママも来てへんし、ステーキは今度みんなで来た時にしようか?」と提案すると、「そうだね、高いからグーマ(義理の母のあだ名)がいる時にしようか」と次男が言った。プライドがささくれた。

「わかってるのか我が息子。お父さんはな、お前に毎日ご飯を食べさせ、お菓子も食わせ、プールも習わせ、今日もミイラ展に連れて行き、200円のガチャガチャまでやらせたんだぞ、この上、3500円のステーキなんか食ったらバチ当たるぞ!」という言葉をハンバーグステーキとライスと共に胃袋に流し込んだ。

 

この話を家に帰ってすると、

「セコ飯隊長だもんね」

と嫁さんが言った。

そんな隊長になった記憶はない。