俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

海水

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今、家の近くの喫茶店にいる。

いつも空いているのに、今日は何でか客で一杯。

僕はモーニング600円を食べながら、店に置いてある雑誌を読んでる。鞄の中には読まなくてはいけない本が3冊、じっと僕が取り出すのを待っている。

 

実は、ある新聞社から本について書く、書評までいかないエッセイの様な仕事が来た。

嬉しくて引き受けてみたものの、

今朝、改めて「新聞」に怖気付いた僕は嫁さんに、

「いやー、新聞って俺が書いてええんかー?」

て聞いたら、

「あんたにちゃんとした物頼む訳ないやん?いつも通りアホな事書いとけば」

と言われた。

流石は奥様よく分かってらっしゃる。

 

でも、もし貴方がもう少し優しく言ってくれたならば、僕は海の水を一滴残らず飲み干すことだって出来ただろうに。