俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

目白

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最近、嫁さんが四男に掛かりっきりなので、

足りなくなった愛情を補填するためか、

三男の僕への執着がすごい。

ご飯も、遊びも、風呂も、寝かしつけも、僕のところに来る。

うれしいが、めんどくさい。

めんどくさいので、

目を白目にして、前歯を出して、手をオーソドックスな幽霊のように前に垂らし、動きをゾンビのようにすると、必死で逃げていって、

「パパ、ふつうのかおにして、ふつうのかおにして」

と言って、遠くからこちらの様子を伺ってくる。

僕は、憑き物が落ちたかの様にふつうの顔に戻し、安心した三男がまた近寄ってきたら、白目で薄気味悪く笑ってやる。