大阪の正月
今年の正月は、実家に帰れそうにない。
コロナだし、赤ちゃんもいる。
ああ、大阪の正月が恋しい。
正月大阪に帰ったら、たまに行かせてもらう幼馴染のSの家。
家に入ると「小型犬飼ってんのかな」
と思わせて、
こたつから出たSのおっちゃんパンチパーマがお出迎え。
おっちゃんの鋭い洞察力のトークと、
おばちゃんの酔うほどにガラが悪くなる感じは、
関東では見れない類の面白さ。
東京にいると、
「大阪の人は漫才してるみたい」
とかいう人がいるけど、
大阪生まれの僕が、
「これケンカとちゃう?」
と不安になるぐらいツッコミ強めの夫婦漫才。
僕が好きなのは、おっちゃんと看護師だったおばちゃんが出会ったばかりの頃、和歌山で2ケツした単車でパトカーをまいて、パチンコ屋に逃げこんだ話。
それから、おっちゃんが企画した、チンチン電車(阪堺電車)を貸し切っての「横山やすし」カラオケパーティーのフォトアルバムを見るのもいい。
やっさんと、ヤーさんだった頃のおっちゃんと、若くて綺麗なおばちゃんが、写真の中で輝いている。そんな大阪の正月が恋しい。