俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

ヨーグルト

食後にヨーグルト。

食べたらいつもに増してうまかった。

おかわりした。

またおかわりした。

50年近く生きてきて、

はじめてヨーグルト二杯もお代わりした。

「おいしいでしょ?それ、私用のヨーグルト。みんなにはそれの半額ぐらいの出してるの」

と妻。

自分だけいいのを食べてたんだね。

すごいね。

腹痛

ご飯中、三男がお腹が痛いと言いだした。

「うんち?」と聞くと、

「ちがう。あのさ、あかちゃんうまれるかも。ねえ、あかちゃんて、男の人からもうまれる?」

ときた。

「男の人からは産まれないよ」と妻が言うと、

「よかった」と三男は安心した。

すると、四男がおなか痛そうにして、

「ぼくもあかちゃんうまれるかも」

ときた。

 

 

幸せ

学校の宿題で、親の職業について長男にアンケートされた。

 

なんでこの仕事を選びましたか?

「写真が好きだったから、かな」

 

仕事を始める前のイメージと実際始めた後では違いましたか?

「ベンツに乗って、モデルと結婚できるのかと思ってたけど、

中古のトヨタに乗って、一般人と結婚しました。って書いといて」

 

仕事のやりがいは何ですか?

「自分がいい写真を撮ったなと思ったものが、本や雑誌などになって、読者やクラアント、被写体の人に喜んでもらえたら幸せ、と書いておこうか」

というと長男が

「ちょっと待って、しあわせ…、しあわせはひらがなで書いたほうが伝わるな」

と言ったが、

本当は「幸せ」が漢字で書けなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ファンレター

東京新聞の読者から達筆で書かれたハガキをいただく。

達筆と文面から察するに、ご年配の女性のようだ。

というか、葉書をくれるのはいつもご年配の女性。

熟女バンザイ。

貼られたクリスマスのシールもいい。

うちの子を「我が家の孫のように思う」

と書いてあった。

うれしい。

はがきを眺めながら焼酎の水割りを呑んでいると、

「一枚のファンレターをあてに呑んでんの?」

と妻がひやかしてきた。

これ一枚で何杯も呑めるだけ、

熟女からのハガキは旨味成分が濃い。

 

天命

f:id:kaseken:20231214115735j:image

仕事が途切れて一週間。

このままでいいのか、と思いはじめる。

二週間。

自分の人生はこれでいいのか、と考えはじめる。

三週間。

なにか答えがつかめそうな気がしはじめる。

と、仕事が入り、何もかも忘れてしまう。

頑張って働く。

 

 

 

 

焼肉のタレ

週末。

「焼き肉のタレ」を探していたが見つからず、

しかも「焼肉」という言葉が出てこない。

間違っているのは分かってたがとりあえず

「『しゃぶしゃぶのタレ』どこ?」

と妻に聞いてみた。

妻は「ごまだれ?」と聞いてきた。

妥当な反応だ。

「違う違う、しゃぶしゃぶの、ほら、タレ」

と僕は「焼肉のタレ」を思い浮かべながら言ったところで、冷蔵庫のドレッシングらの棚に「焼肉のタレ」を発見。

「あった、あった」と僕が

「焼肉のタレ」を持って席に戻ると、

家族は変な顔をした。