「まずスピードだして、
目をつぶって、
高いところにいると思ってよ。
そこから「びゅーーん」って落ちていってるって思ったら、
金玉がそわそわってしない?」
ブランコをこぐ長男に聞かれた。
あまりにうれしそうに聞いてくるので、
そわそわしたとうそついた。
「まずスピードだして、
目をつぶって、
高いところにいると思ってよ。
そこから「びゅーーん」って落ちていってるって思ったら、
金玉がそわそわってしない?」
ブランコをこぐ長男に聞かれた。
あまりにうれしそうに聞いてくるので、
そわそわしたとうそついた。
梅雨の入り 窓にナメクジ 線をひき
母の日の垂れ幕は緊急事態宣言で、
一度も日の目を見ずに終わってしまいましたが、
父の日は、まだだいじょうぶそうです。
だいじょうぶトートバックももらえます!
長男が冷凍庫を開けた。
グラスに氷を入れた。
麦茶を注いだ。
「下痢やのに氷いれなや」
と言ったが、聞かずに飲んだ。
ごくごく飲んだ。
飲み干した。
「氷に麦茶。夏だなぁ」
って言った。
書き終わった。
昨年末に書きはじめた童話を書き終えた。
書き終えたからと言って、
本になると決まったわけじゃないけど、
とにかく書き終えた。
朝、書き終えた僕は興奮して妻に、
「あれが、こうなってな、ああなって、こうなって」
と話していたが、
妻はずっと脇毛を抜いていた。