ユースホステル
この前、出張があったので写真でも撮ろうかと思い、出張先に1日早く行く事にした。
宿を探していたら、ちょうどインターハイをやっているらしく、宿の値段が高くて、まいったなと思っていたところ
「ユースホステル 2721円」
というのが出てきた。
最近、「ゲストハウス」はよく聞くが、
「ユースホステル」は滅多に聞かない。
今更、若人とキャンプファイアーはきついけど、もし1人部屋があるなら(ドミトリーでは寝れない、カメラ機材もあるし)寝るだけだし、遊びで行くんだから安いに越したことはない、と思いユースホステルに電話してみたところ、この時期は空いているから1人部屋を用意できるらしい。
「晩御飯 730円 朝ごはん 524円」
ということだったのでそちらも付けてもらう。
当日の夕方、ユースホステルに行ってみると、先に風呂に入るように言われる。
カビ臭い脱衣所で着替えてる時から嫌な予感がしたが、すぐにその予感は的中した。
暗い風呂場の床は黒く汚れ、風呂の両縁には、なぜか赤と緑のコーンが立っている。
入るなという事か?と恐る恐る近ずいてみると、
風呂には何やら油の様なものがいっぱい浮いている。僕は風呂に入るのを諦め、出の悪いシャワーで頭を洗いながら、
「これはご飯もやばいに決まっている、頼むんじゃなかったな」と後悔していた。
食堂に行くと、「えらい早いですね」と40代ぐらいの男性従業員に驚かれた。
僕は「どうやってあそこで長風呂すんねん」と思ったが、黙って晩御飯を待つことにした。
「足りるかな?」と男性従業員が持ってきてくれた晩御飯を見て驚いた。
大きなとんかつ、マグロの刺身、サラダ、小鉢2つ、味噌汁、ご飯
これが730円かと思う様な豪華さで、味も悪くないし、量も足りすぎてる。
食後、部屋に戻ろうとすると男性従業員が、
「はんだくん」という漫画の単行本を5冊、
「部屋で読んでください。けっこう面白いですよ」
と僕に持たせてくれた。
滞在中、僕はこのユースホステルで他の客に一度も会わなかったし、キャンプファイアーの火も見なかった。また来たいか?と聞かれたら、またきても良いような気もするし、やっぱり来ないような気もするけど、来年の3月には無くなるので多分これないと思う。