俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

秘密

 

20歳の頃、ちょっとした秘密があった。

今思えば全然大したことないけど、

いい加減一人で持ちきれなくなって

友人Nの家に泊まった時に聞いてもらった。

 

真剣な面持ちで聞きおえたNは、

自分には代わりに話す秘密がないからと言って、

布団の中でごそごそ準備をすると、

Nの布団に下の方から潜って、

照らすよう僕にライターを渡した。

僕は言われた通り布団に潜りライターをつけると、

目の前にNの肛門があった。

「これでおあいこでええか?」

とNは四つん這いで言った。