昨日は百貨店のカタログの撮影で新宿に行ってきた。
百貨店の婦人服売り場で働く女性の販売員の人たちをスタジオで撮る仕事。
若い人から少し上の人まで、色んなタイプの洋服とそれを着る人が居るんやなと感心した。緊張してる人が多かったから、何か喋ったほうがいいんかなと思って、しょうむない事をずっと喋っていた。さすがは皆さん、客商売をされてるので上手に返してくれる。楽しかった。
帰り道、何がそんなに楽しかったんやろと考えてたら、僕の両親は、大阪でブティックをやっていた。僕が物心つく前から店で遊んで、店員の人にいつも可愛がられてたから、今日は居心地良かったんかなと思った。
三代目の僕が写真なんかやるから、昨年、うちのブティックは店を閉めた。
三男の口から、最近まで漂っていたあのヨーグルトの匂いは、いつ消えてしまったんだろうか。
子どもに野菜も食えと偉そうに言ってるが、
自分が子どもの頃、野菜を食べていたかと言えば、そんなに食べてなかった。
両親が共働きだったので、僕と姉はいつもおじいちゃんの家で預かってもらっていた。その日もおじいちゃんの家で晩御飯を食べていたら、仕事が終わった両親が迎えに来た。ご飯を食べている僕に父が「おまえ、ちゃんと野菜も食ってるか？」と聞いてきた。僕が返事する前におじいちゃんが、「この子、お昼にポカリ飲んだから大丈夫や」と言った。
長かった夏休みが終わった。
今朝、子どもが学校に行って、
ホッとした。
実は来年の初め頃に本が出る。
でも、写真集ではない。
フォトエッセイでもなくて、
こども向けの本が出る。
言っておくと、写真絵本でもない。
絵と文の本で、その文だけを書いた。
一年以上前に、児童書の編集をしているAさんから、
「児童書を書いてみませんか？」と言ってもらった。
僕は嬉しくて、即やりますと答えたが、そんな簡単なものではなく、何度も書きかけては頓挫して、そのまま、ずっと置いてあった。
春先、嫁さんから、もうちょっとで、うちの銀行口座のお金が無くなるよと言われた。
写真の仕事も暇だったし、他にやる事もなかったので、
毎日、喫茶店に行って一生懸命書いた。
書き出して何日かすると、だんだん書くのが楽しくなってきて、一週間程で書き上がった。
出来たものをAさんに送ったら、
「予想よりも全然面白かったです。」と言われた。
あんまり期待されてへんかったんかと思ったけど、
とりあえず良かった。
今日はその打ち合わせに行ってきた。
