俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

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夜、長男がストーブでお尻を温めながら、

明日の50問漢字テストの勉強をしていた。

今の僕が「新しい漢字を50個覚えろ」と言われたら、ショックで死んでしまうかも知らん。

 

「パパ、駅って字は、昔は馬が電車の代わりだったから馬ってかくの?」

とお尻のあったまった長男が聞いてきた。

「そうやろな、知らんけど」

と言ったら、

「馬の右のってRみたいだね。馬Rって覚えよう。そうか、だからJRっていうのかな。」

と長男が言ったので驚いた。

 

ヨックモック

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昨日、大阪から帰ってきた。

やっぱり自分の家が一番よく眠れる。

朝、お年賀で「ヨックモック」が届いた。

素敵な缶の入れ物。

「詰め合わせ」と言う言葉に幸せが詰まっている。

子どもが群がってくる前に、シガー(葉巻のようになったお菓子)を取っておく。

一番人気の「シガー」を名前のとうり、葉巻のように吸ってみる。

真ん中の空洞を通った甘い空気が胸いっぱいに広がる。

トレビアン。

案の定、すぐに子どもがハイエナのように群がって来て、

一瞬でお菓子の袋が机に散らばる。

「一人3個まで」と僕が叫ぶと、

ブツブツ言いながら去っていった。

子どもはうまい棒食ってろ。

子どものポロポロ落としたテーブルの上のお菓子のカスを、指先で集めて口に放り込む。

ボンジョルノ。

 

「ヨックモック」って何語か知らんけど、

この世に存在してくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

父ラルフローレン

実家で畳まれた父の洗濯物を見てたら、

洒落たトランクスがあった。

「洒落てんな、どこの?」と僕が聞くと、

「ラルフローレンやで、ガールフレンドからもろたんや」と父。

家に来ていた叔母(すけべなクリスチャン)が、

「やらしいわ、下着もらうなんて、そんなんあんまり子どもの前で言わんほうがええよ」

と言うと、

「ち○ち○にあたるもんは、全部ガールフレンドが買うてくれんねん。」

と父がちょけて答えた。

あほや。

 

三角公園

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今日、実家の近くのとうざわ公園に子どもを連れて行った。

とうざわ公園は形が三角なので、三角公園とも呼ばれてて、僕が小学校の頃、その三角の角のところの友だちのK君の家の前あたりに、ルンペンのオッチャンが住んでいた。

 

ある日、いつもは三角の角の所から出てこないオッチャンが、昼間から酔っぱらって強気になったのか、公園で遊ぶ僕らのところまでやってきた。突然の登場人物にびびる僕らをよそに、オッチャンは僕らに将来なんになりたいか聞いてきた。

僕はなりたいものがなかったから、何も言えなかったけど、

「プロレスラー」

と言った友だちは、

「もっと安定した仕事にしろ」

と酒臭い息で熱を帯びた本気のアドバイスを受けていた。

オッチャンの熱心な説得にも関わらず、しぶとく「プロレスラーになる夢」を手放さない友達は、最後「オッチャンみたいになるぞ」と脅されていた。

神より下

正月2日、大阪の実家でフグを食べた。

一年に一度ここでしか食べれない。

なんておいしいんだろうか。

 

宴もたけなわになってきた頃に叔母が、

「年明け一番すけべな話しよか?」

と言って「キャハハ」と笑った。

今更驚きはない。

叔母は、とにかく下の話が大好きで、

毎週教会に通う叔母のことをぼくは、

「すけべなクリスチャン」

と呼んでいる。

 

今年一番のすけべな話は、

叔母から最低10回は聞かされた話だった。