俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

内職

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嫁さんが内職を始めた。

皮のような紙に刻印を押す内職。

 

今朝、内職用の小さな機械が家に届く。

機械の電気を入れ10分温める。

機械に向かう嫁さんを

家族全員で見守る。

真剣な嫁さん。

工程を説明してくれる嫁さん。

自慢げに完成したものを見せる嫁さんに

みんなで拍手。

嬉しそうな嫁さん。

よかったね。

 

 

 

 

東京の事務所

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上の二人はスイミングに通っている。

三男は

「スイミング」のことを

「スイグンミング」と器用に呼んでいる。

 

家から10分ぐらいのところに、

スイミングの送迎バスが来るので、

僕が家にいるときは、そこまで歩いて子どもを送っていく。

昨日も送って行って、バス停で待っていると、

スイミングに通っている女の子がやって来た。

その子は僕の首から下げたカメラを見て、

「なんでカメラ持ってんの?」

聞いて来た。

「おっちゃん、カメラマンやねん」

というと、

「えー、OOちゃん(その子の名前)のパパもカメラマンだよ」

らしい。

「そうか、よろしく言っといて」と僕が言うと、

「パパね、東京に事務所があるの」

と聞いてもないのに言ってきた。

僕はその子をじっと観察して、

「なんとなく、この子のパパ儲かってそうな気配がする」

と思った。

 

 

 

海水

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今、家の近くの喫茶店にいる。

いつも空いているのに、今日は何でか客で一杯。

僕はモーニング600円を食べながら、店に置いてある雑誌を読んでる。鞄の中には読まなくてはいけない本が3冊、じっと僕が取り出すのを待っている。

 

実は、ある新聞社から本について書く、書評までいかないエッセイの様な仕事が来た。

嬉しくて引き受けてみたものの、

今朝、改めて「新聞」に怖気付いた僕は嫁さんに、

「いやー、新聞って俺が書いてええんかー?」

て聞いたら、

「あんたにちゃんとした物頼む訳ないやん?いつも通りアホな事書いとけば」

と言われた。

流石は奥様よく分かってらっしゃる。

 

でも、もし貴方がもう少し優しく言ってくれたならば、僕は海の水を一滴残らず飲み干すことだって出来ただろうに。

 

ぺっぽ

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嫁さん 三男 次男 僕 長男

の順に寝てる。

子どもに買った二段ベットは、

物置になっている。

狭い。

 

次男、さっき寝ながら笑う。

目が開いてる、けど寝てる。

眼球がピクピク動いている。

ほっぺたが赤くてかわいい。

 

右側、長男。

目は閉じてる。

睫毛長い。

僕の枕に頭を乗せてくる。

ほっぺたが赤くてかわいい。

 

三男、嫁さんにくっついて寝てる。

ここからよく見えない。

「ほっぺた」の事を「ぺっぽ」という。

 

トイレから戻る、

僕の場所がない。

体を捻り込む、寝る。