俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

第4回タケ会

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第4回目のタケ会。

今回もタケちゃんの恋の話がメインテーマ。

「これからは恋も頑張るし、カメラマンとして仕事もやっていく」

と真剣なタケちゃん。

恋で人は変わる。

 

おでん屋で、昼に好きな女の子が働いている服屋で買ってきた2枚のシャツを見せてくれた。

「「似合うよ」って、シャツを体にピッて当ててくれてなー」と嬉しそう。

半袖のシャツと膝まで丈のある長いシャツ。

「長い方のシャツは家着にするわって言ったら、全然外で着れるよって言われたんやけど」

と言いつつ着て見せてくれた。

タケ会の他のメンバーは個性的な人が多いので、

「タケちゃん、似合ってる。全然外でいけますよ」

ってみんな言ってたので、僕も合わせたけど、

本当は「これは家着だな」と思っていた。

 

 

 

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散歩すると家がある。

たくさんある。

それで家の写真を撮ってる。

誰の家か知らないし、

これから知る事もないと思う。

 

昨日も駅の方まで歩いて、

気になった家を撮っていた。

平日の昼間 40代男性 人の家を撮っている

不審者ぶりにドキドキ。

 

写真を撮っていると前から、

20代と思しき若い男が歩いてきた。

すれ違うと、思いもしなかったいい匂いがした。

 

 

 

車掌さん

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僕は電車の最後尾に乗るのが好きだ。

横須賀線の最後尾には手すりのようなものが付いていて、座ると少しけつが痛いけど、それに腰掛けて本を読むとちょうどいい。

今日もそこで本を読んでいたら、

「扉閉まりまーす。駆け込み乗車はおやめください」

と、車内から聞こえたような気がした。

おかしいなと思ったけど、最後尾だけに車掌さんの声が聞こえやすいんんだろうと、また本を読みだした。

「次は戸塚、戸塚。藤沢、平塚方面はこちらでお乗り換えです」

と、やっぱり車内から聞こえたような気がして本から顔を上げると、ドアの側に立っていた中学生ぐらいの男の子と目があった。

その子は僕を見ながら

「間も無く戸塚に到着いたします。お忘れ物のないようお降り下さい。」

と言った。

僕は目があったままで気まずかったので、

「上手やなぁ」とその子に言った。

その子は表情一つ変えずにまだこっちを見てたけど、しばらくすると戸塚駅で降り、

何でか立ち去らずに駅のホームに立っていた。

戸塚駅東海道線からの乗り換え客が横須賀線に乗り移ると、駅の発車メロディーが流れた。

横須賀線、逗子行きの電車、間もなく発車致します。お近くの扉からご乗車ください。扉が閉まりまーす。」

とその子が言うと扉が閉まった。

ホームから電車が走り出した。

電車からその子が見えなくなるまで、

ずっと目があったままだった。

 

 

逃避

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中学生の頃、テスト前日の夜遅くまで、

部屋の掃除するのがルーティーンだった。

それで、眠くなって勉強せずに寝ていた。

 

45歳になった今、

仕事がない日が続くと写真の整理をするのがルーティーン。

毎日、結構早く寝てる。

 

 

 

 

 

 

ナイスチョイス!

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子どもの自転車も増えてきたので、庭の端に雨のかからない自転車置き場を作ろうと思い、置き場の下に砂利を引くため穴を掘った。

休みで暇なのだろう、子ども達が喜んで手伝ってくれた。

一区切りついたので、長男にポケットに入ってた2百何十円を渡して、ジュース買っといでというと、喜んで自転車で家の前の坂を降りていった。

少しして長男は帰ってくると、「カルパス」という10円の短いサラミをみんなに一本ずつと、1ℓのパックのオレンジジュースを買ってきていた。兄のチョイスに弟達から歓声があがった。みんなのコップにジュースを注ぐ長男の首筋に汗が流れる。

おいしかった。みんな満足。

長男は、2杯目のオレンジジュースも一気飲みすると、

「ねえパパ、オレンジジュース嫌いな人っていないよね」

と言った。