俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

脱線

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嫁さんが僕の仕事の請求書を作ってくれている。

でも、なかなか作ってくれない。

独身の時、僕が請求書作ってるとこを見て、

「すっごく時間かかるみたいだから、今度からは私が作ってあげるね」

と優しく言ってくれた。

もう、あの時の君はいない。

先方から、請求書の催促のメールが来たりするので、早く作ってほしいと思うけど、やってもらってる身分なので、言いにくい。

昨日、請求書を頼むと、

「今、やろうと思ってんの」

と言われた。

今日は、嫁さんが楽天ショッピングを見ているのを確認してから、

「時間ある時に、請求書お願いします。」

と言うと、

「遊んでるんとちゃうねんで。子育てで忙しいの。4人もおるんやで。今はちょっと脱線してたけど」と言われた。

でも後で請求書作ってくれてた。

ありがとう。

 

ディエゴ・マラドーナ

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ディエゴ・マラドーナが亡くなった。

小学生の時の僕の部屋は、

マラドーナのポスターで埋め尽くされていた。

僕のドリブルも、フリーキックも、パスも、シュートも

マラドーナとは程遠かったけど、

グランドに入る時のマラドーナの真似はうまかったと思う。

あと、マラドーナがCMしていた

「Nova」という缶コーヒーはよく飲んだし、

マラドーナのサインを書くのは自信があった。

 

 

 

失礼しました。

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嫁さんとけんかした。

拗ねて、仕事部屋に引きこもる。

子どもが迷惑そうにしていた。

そのまま寝る。

朝、みんなの前に出て行くタイミングと、

どんな顔して出て行くのかが難しい。

が、意外とさらっと生活に紛れ込めた。

 

失礼しました。

 

 

目白

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最近、嫁さんが四男に掛かりっきりなので、

足りなくなった愛情を補填するためか、

三男の僕への執着がすごい。

ご飯も、遊びも、風呂も、寝かしつけも、僕のところに来る。

うれしいが、めんどくさい。

めんどくさいので、

目を白目にして、前歯を出して、手をオーソドックスな幽霊のように前に垂らし、動きをゾンビのようにすると、必死で逃げていって、

「パパ、ふつうのかおにして、ふつうのかおにして」

と言って、遠くからこちらの様子を伺ってくる。

僕は、憑き物が落ちたかの様にふつうの顔に戻し、安心した三男がまた近寄ってきたら、白目で薄気味悪く笑ってやる。