前に雑誌で台所の取材に行った時。
そこの家の人が、
「うちは電子レンジはないから」
と言った。
「私のうちもありませんよ」
とライターの人。
「あっそう?いらないよね」
家の人。
「いつ使うかわかりませんよね」
ライターの人。
「うちは朝からチンチンチンチンいうてるよね」
カメラマンの人。
は言わなかった。
思ってた。
前に雑誌で台所の取材に行った時。
そこの家の人が、
「うちは電子レンジはないから」
と言った。
「私のうちもありませんよ」
とライターの人。
「あっそう?いらないよね」
家の人。
「いつ使うかわかりませんよね」
ライターの人。
「うちは朝からチンチンチンチンいうてるよね」
カメラマンの人。
は言わなかった。
思ってた。
週末、駅前まで塾に行く長男と散歩する。
長男が家の表札を読みだす。
「やすとう…」
と言った。
「安藤幹雄」と書いてあった。
長男は、「安藤幹雄」が苗字だと思ったらしく、
「安藤」が苗字で「幹雄」が下の名前だと説明する。
「ふくべ」
と言った。
「服部」と書いてあった。
このこと書こか。
と思って2階に上がり、
パソコンに向かったら、
何書くんやったか忘れた。
入っていた仕事が1つとんだ。
今年は調子よさそうだな
と喜んでいた気分もとんだ。
僕がブツブツ文句を言ってると、
「ある分で生活したらいいやん」
と言って、
妻はストーブを消した。