俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

バイト初日

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嫁さんの実家のネジ屋さんにバイトに行った。

僕は写真の仕事についてから、なんとか写真だけで食べてきた。

この仕事を始めてすぐの頃(独身の時です)、母に何度か送金してもらっても、意地でもバイトはしなかった。(意地か?)

そんな僕が嫁さんの実家のネジ屋が人手不足だからといって、バイトしてもいいのだろうか?

今週僕の仕事がないからといって、目先のお金に惑わされていいのか?

この暇な時間こそ自分の作品なり、営業に行く準備なり、次へのステップにつなげるべきではないか。

 

バイト当日の朝になっても僕は迷っていた。小雨の降る中、この日の天気のような気分で大崎駅の近くを歩いていると、知り合いのHさんが、サンドイッチマンの出立で居酒屋のビラを配っていた。Hさんは画家で、不思議な店もしてて、競輪が大好きで、何時も何処かに出没している変な人(いい意味です)。「獺祭原価で飲めます」と書かれた看板の間に体を挟んだHさんを見てたら、自由ってこんな感じじゃないかなと思って、ネジ屋まで小走りとスキップを混ぜ合わせて行ったら、時間よりだいぶ早く着いた。