俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

コインパーキング

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商店街の「のんきや堂」というおもちゃ屋さんが店を閉じた。

僕は長い間、そこでフイルムの現像を出していた。

店に行くと誰もいないことがよくあって、

ちょっと待っているとおっちゃんが、

買ってきた弁当をもって現れた。

店にいる僕を見ておっちゃんは、

ドキッとした顔をして驚いた。

フイルムの受付の紙にすごい達筆で僕の名前を書いて、

いつも端数の2、3円おまけてしてくれた。

でも、お店がなくなったのは、

おっちゃんがのんきなせいではなく、

世の中の流れだろう。

跡地はコインパーキングになった。