俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

遊び

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子どもがたまに学校の友達を家に連れてくる。それも親御さんから連絡があって子どもが遊びにくるし、うちの子も遊びに行く前には、親同士連絡を取り合ってから遊びに行っている。自分の子どもの頃と比べて、子どもの自由がなくなっていて、かわいそうに思うけど、子どもにはそれが普通だから、まあいいのか。

 僕が小学生の頃に、同級生のKくんの家に遊びに行った時のこと。Kくんの家は工務店をやっていて、ちょうどその時、自宅兼事務所を自ら改装していていた。K君はそのことが得意だったのか、僕らを家に連れて行ったけど、工事中で危ないから外で遊ぶようにと言われた。家の前で遊んでいた僕らは、家に張られた工事用のシートに空いた小さな穴を見つけ、「穴に石を投げて通す」ゲームが始まった。穴に石を通すのは思っていたより難しく、みんな何度も挑戦したが、なかなか通らなかった。それからどれぐらい投げたか、やっと僕が投げた石が穴を"シュッ"と通っていった。みんなえらい盛り上がった。でも、すぐに工事用シートがパラっと開いて、頭から血を流したK君のお父さんが出てきた。

天城越え

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天城越え」の歌でも歌われている「浄蓮の滝」に仕事で行った。

バスを降り、滝へ下りていく道のところで、60半ばぐらいのおばさんが大声で何か叫ぶと突然倒れた。倒れた時に頭を打つ「ゴチン」という鈍い音がなった。周りに誰もいなかったので、編集の人と救急車を呼んだ。おばさんは、最初意識がなく泡を吹いていたけど、救急車の隊員が到着した時には、だいぶ落ち着きを取り戻していた。落ち着き出したおばさんは、救急隊員に「自分は大丈夫」ということを強くアピールし始めた。そこに僕が口を挟んで「でも頭も打ったみたいですよ」と隊員の人に言うと、おばさんは、「打ってません。」とはっきりした声で否定した。それで周りがなんか変な雰囲気になっけど、打ったのが頭やし、もしものことがあったらいけないと思って、「覚えてないみたいですけど、頭打ってました」とまた言うと、おばさんは「打ってません」と怒ったような声で否定したので、余計に微妙な雰囲気になった。僕はどうしたらいいのかわからなくなって、「打ってたんですけどねぇ」と小さい声で独り言のようにいうと、逃げるように滝に下りていった。 

 

第二回タケ会

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先週「タケ会」があった。

それはタケちゃんと呑みたい人が集まる会。

 でも来るのは、僕と友達の一哲くん。

フライものを出す立ち飲み屋で飲み出した。

店全体にフライの油がこびりついたような味のある店だった。

タケちゃんは、そこのアジフライがえらく気に入ったらしく、

「アジフライ3本」と僕らは頼んでもないのに、

「ひとり一本な、ほんまうまいから食べてみて」と僕らの分まで勝手に注文していた。

「このアジフライな、5本頼んでな、ご飯の上に乗せたら丼ぶりになるで」と、タケちゃんは、あたかもすごい発見のように、当たり前のことを言った。

気づいたらタケちゃん、抑えきれない気持ちを店主に説きだしていた。

「このアジは、しゃれたフレンチなんかよりずっと上手いですわ」

僕は、表現が昭和やなとおもったが、意外と店主は乗ってきて、

「私は日本料理出身ですから、フレンチのことはさっぱり」

と満更でもなさそう。

褒められて嬉しくない人間はいない、二人はしぜんに意気投合。

そこで、タケちゃん

「このアジフライ5本ぐらいご飯の上に載せたいですわ、丼ぶりになりますよ」

と言った。

僕は、そりゃそうやろと思った。

ビッグフライ オオタニサン

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前にインタビューの仕事で会った人が、「日本人は、すぐにスポーツと自分の人生を重ねて見るけど、あれは良くない。ヨーロッパではスポーツはスポーツだし、人生は人生。そのほうがいい。」と大体そんなことを言っていたと思う。でも、スポーツは人生と重ねて見ないほうが難しいと僕は思う。

風邪

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風邪をひいて1日寝ていた。

三男がメロンを食べて蕁麻疹が出たので、一緒に病院に行く。なんともなさそうでよかった。僕の方はただの風邪。薬をもらって帰ってくる。夜、この間のインタビューの仕事用の「火星の人」読み終わる。長かった。明日締め切りやから、明日の朝起きて書こう。