俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

ヨックモック

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昨日、大阪から帰ってきた。

やっぱり自分の家が一番よく眠れる。

朝、お年賀で「ヨックモック」が届いた。

素敵な缶の入れ物。

「詰め合わせ」と言う言葉に幸せが詰まっている。

子どもが群がってくる前に、シガー(葉巻のようになったお菓子)を取っておく。

一番人気の「シガー」を名前のとうり、葉巻のように吸ってみる。

真ん中の空洞を通った甘い空気が胸いっぱいに広がる。

トレビアン。

案の定、すぐに子どもがハイエナのように群がって来て、

一瞬でお菓子の袋が机に散らばる。

「一人3個まで」と僕が叫ぶと、

ブツブツ言いながら去っていった。

子どもはうまい棒食ってろ。

子どものポロポロ落としたテーブルの上のお菓子のカスを、指先で集めて口に放り込む。

ボンジョルノ。

 

「ヨックモック」って何語か知らんけど、

この世に存在してくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

父ラルフローレン

実家で畳まれた父の洗濯物を見てたら、

洒落たトランクスがあった。

「洒落てんな、どこの?」と僕が聞くと、

「ラルフローレンやで、ガールフレンドからもろたんや」と父。

家に来ていた叔母(すけべなクリスチャン)が、

「やらしいわ、下着もらうなんて、そんなんあんまり子どもの前で言わんほうがええよ」

と言うと、

「ち○ち○にあたるもんは、全部ガールフレンドが買うてくれんねん。」

と父がちょけて答えた。

あほや。

 

三角公園

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今日、実家の近くのとうざわ公園に子どもを連れて行った。

とうざわ公園は形が三角なので、三角公園とも呼ばれてて、僕が小学校の頃、その三角の角のところの友だちのK君の家の前あたりに、ルンペンのオッチャンが住んでいた。

 

ある日、いつもは三角の角の所から出てこないオッチャンが、昼間から酔っぱらって強気になったのか、公園で遊ぶ僕らのところまでやってきた。突然の登場人物にびびる僕らをよそに、オッチャンは僕らに将来なんになりたいか聞いてきた。

僕はなりたいものがなかったから、何も言えなかったけど、

「プロレスラー」

と言った友だちは、

「もっと安定した仕事にしろ」

と酒臭い息で熱を帯びた本気のアドバイスを受けていた。

オッチャンの熱心な説得にも関わらず、しぶとく「プロレスラーになる夢」を手放さない友達は、最後「オッチャンみたいになるぞ」と脅されていた。

神より下

正月2日、大阪の実家でフグを食べた。

一年に一度ここでしか食べれない。

なんておいしいんだろうか。

 

宴もたけなわになってきた頃に叔母が、

「年明け一番すけべな話しよか?」

と言って「キャハハ」と笑った。

今更驚きはない。

叔母は、とにかく下の話が大好きで、

毎週教会に通う叔母のことをぼくは、

「すけべなクリスチャン」

と呼んでいる。

 

今年一番のすけべな話は、

叔母から最低10回は聞かされた話だった。

 

 

実家

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正月を大阪の実家で過ごすため準備していると、

嫁さんが

「エロ鉛筆持った?」

と子どもに聞いていた。

どんな鉛筆やねんと思ったら、

宿題で使う色鉛筆の事だった。

 

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

フィッシュ オア チキン?

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鎌倉の鶴岡八幡宮に長男と三男と出掛けた。

参拝した帰り際、境内にある池に寄ると、

きっちりした感じの親御さんに連れられた

6歳ぐらいの男の子が鯉に餌をあげていた。

僕ら3人が近ずくとその子はこっちを意識して、

「よーし、がんばってなげるぞ!えいっ」

と下手な子役のセリフのように言うと池に餌を投げた。

鯉よりカモとカモメが凄い勢いで餌を奪っていった。

僕ら3人が鳥の勢いに驚いていると、

さっきの子役の子が、

「よーし、ぼくもっとがんばってなげるぞ!えいっ」

と、こっちをチラチラ見ながら大きな声で言って投げた。

今度も鳥の凄まじい数と勢いに鯉の勝ち目はなく、

僕はだんだん鳥が憎らしくなってきた。

「よーし、またがんばってなげるぞ」

と子役がまた言ったので、

「そんなに頑張らんでええで」

と言ってしまった。

怖くて親の顔が見れなかった。

 

僕も来年は頑張るぞ!

みなさん良いお年を。

 

 

 

 

ダブルファンタジー

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嫁さんが「働きたい」そうだ。

僕の実家も共働きだったので大賛成だけど、

これまで一応大黒柱だったので、

その地位(僕が思ってるだけ)が脅かされるのは脅威ではある。

しかし、

「ダブルインカム」

なんて美しい響きだろう。

「これで、もう少し仕事減っても大丈夫やな」

と言ったら、

「私が稼いだ分は私が使うんやで」

と嫁さんは言った。