俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

前そで

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今日、6月に出る子ども向けの本の前そでに載せる短い導入文を書いた。

前そでっていうのは、本を開けて見えるカバーの折り返しのところの事。

書き出すと楽しくて、すらすら書けた。

嬉しくなって嫁さんの所に行って読んだけど、

嫁さん、うわの空。

「ちゃんと聞いてや」

と言っても、

「聞いてるやん」

と言ってうわの空。

 

ガールズバーにでも行って読んだら、

ちゃんと聞いてくれるんやろうか。

 

 

 

 

 

キッズ・リターン

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高校の時の友達O君と20年ぶりに会った。

高校の時、僕は学校に一人しか友達がいなかったが、O君も僕しか友達がいなかった。

たまに、クラスメイトが食堂の同じテーブルで食べててもO君が、「一緒に飯食ってるけど、お前友達ちゃうで」と、意味のない冗談を言い続けたおかげで、他に友達が出来なかった。

当時、「たけしの元気が出るテレビ」のダンス甲子園が流行って、僕の周りでも「ダンパ」と呼ばれるものが開催されている様だった。クラスの調子乗りの子から、「女の子めっちゃくるで」と唆され、2500円も払ってパー券を購入したそのダンパは、なんでか昼の12時から心斎橋にあった「マハラジャ」というディスコで開かれた。確かに女の子はいっぱい来ていたが、男子校で揉まれた過ぎた僕とO君は、女の子に話しかける方法も、会話を続ける自信もなかった。おまけにLLブラザーズがやっていたようなステップの1つも知らず、四角いビロードのソファーから一度も腰を上げる事なく店を出た。店を出た僕らは、極度の緊張からの解放と、何もできなかった事で逆にテンションが変に上がり、なんでか成人映画を見に行くことにした。ドキドキしながら窓口で、「学生2枚」と言った僕らに、「あんたら何歳や?」とモギリのおばちゃんは言ったきり、「専門学校生です」と言ってみても、2度と僕らと目を合わさなかった。結構な無視されたにも懲りず、次はNGKの前にあった500円の成人映画館にトライして、今度は拍子抜けするほどあっさり入れた。二人笑いを堪えて成人映画を見出したけど、10分もしないうちに雰囲気に飲まれ、気分が悪くなってに外に出た。映画館を出た僕らは、難波のどこで何したらいいのか全く分からず、逃げるようにして高島屋百貨店の屋上に行った。高島屋の屋上は閑散としていて、ペットショップを少し覗くとすることがなくなった。飲み物を買ってベンチに座ったら、今日の事をお互い相手のせいにして口論になり、そのまま口も聞かずにO君と別れ、難波から南海電車に乗った。家の近くの駅に着いたらまだ16時過ぎで、今日のことで落ち込んだ風にしようにもまだ太陽が高かすぎて、どう振る舞っていいか迷った。

 

 

 

アンケート調査員

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「おしっことうんち、どっちもしたかったらどっち先にする?」

長男が聞いてきた。

「じゃ、うんちの人 はーい」

「おしっこの人 はーい」

手あげなあかんのか?

 

「カントリーマームのバニラ味とココア味どっちが好き?」

長男は聞く。

「バニラ味の人 はーい」

「ココア味の人 はーい」

バニラ味に手を挙げた。

 

バニラ 3票

ココア 1票

まだ何のことか分かってない人 1票

 

 

チャーハン

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日曜の昼下がりどき

息子の為に作ったチャーハン

美味しくできたはずチャーハン

ああチャーハン

息子と喧嘩

ララララー

 

息子は拗ねたまま二階

腹減ってないパパチャーハン

ネギ ニク ネギ ニク

自作自演コレ悲劇

ネギ ニク ネギ ニク

息子と喧嘩コレ喜劇

 

ハンハンハンハー

ララララーチャハーン

日曜の昼下がりどき

 

東京五輪

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あまり知られていないが、今回の東京五輪に「カドリング」が、IOCの承認を経て、正式種目になった。

 

これはもともとは、幼年期から部屋の中を歩き続け、母に「あんた、熊か」と言われていた僕が、ずっとやっていた「家具の角からビームが出てる前提でそれを避けながら部屋を歩き続ける一人遊び」から派生したスポーツ。

 

幸運なことに、まだ競技人口が少ない事もあって、先日、東京の代々木体育館で行われた予選会の結果、僕が日本代表として今回のオリンピックに出場することになった。

今回のオリンピック、下馬評では、開催国の利がある僕、チェコのカドチッチ、ロシアのカドスキーの三つ巴になると予想されている。最近まで、日本のお家芸だと言われていた「カドリング」も世界の「KADORING」となって採点方法、競技スタイルなんかまで以前の「カドリング道」とは全く別のスポーツと言っていいくらいで、パイオニアの僕でもアドバンテージは無くなったと言っていい。

 

それに僕は、今まで考えもしなかった様なスランプを経験している。

ただ家の中で一人、純粋に楽しんでいた「カドリング」。

でもどうだろう、五輪代表になった僕は今、国民の期待、スポンサー契約、日本代表のブレザーの採寸または着こなし等々が重荷になってか、

「ビームって何の為に避けるんやったっけ?ていうかビーム出てないやん」

という「カドリング」の存在を根底から覆すような疑問にぶち当たっている。

 

って、昨夜考え出して寝れなくなったあほな話をしていたら、

「くだらな過ぎて気分悪なった」

と言い捨てて、嫁さんはどこかへ行ってしまった。

 

 

デビ夫人

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2日連続。

次男が大急ぎで学校から帰ってきて、

ただいまも言わず、そのままトイレに駆け込む。

大急ぎの甲斐もなく、あと一歩の玄関先でうんこでウンコがを漏らす。

そういえば、長男も小学一年生の時、

そんな事が何度かあった。

家の前がかなりの急な坂になっているせいで、

庇ってしまうのか。

 

次男はパンツとズボンを洗い、

ウォシュレットでおしりを洗う。

 

「パパ、僕ね、「おしり」(ウォシュレットの洗うモードのこと)は水がきついから、「やわらか」か「デビ」がちょうどいい」と次男はいう。

 

お父さんも「やわらか」派。

でも、「デビ」じゃなくて「ビデ」。

で、婦人用。