三男の運動会。
父兄のリレーを見ていると、
「多分あの人が一番早いよ」
と長男が言った。
陸上選手のような格好をした、
いかにもに足の早そうなお父さんがいた。
「やっぱり父兄リレーに出なくてよかった」
と思って見ていたら、
その人はそんなに早くなかった。
「あの人、そんなに早くなかったね」
と長男も言っていた。
三男の運動会。
父兄のリレーを見ていると、
「多分あの人が一番早いよ」
と長男が言った。
陸上選手のような格好をした、
いかにもに足の早そうなお父さんがいた。
「やっぱり父兄リレーに出なくてよかった」
と思って見ていたら、
その人はそんなに早くなかった。
「あの人、そんなに早くなかったね」
と長男も言っていた。
前にある雑誌に書いたエッセイが、
雑誌から出るエッセイ集に入る。
うれしい。
当時、そのエッセイを提出する際、
文章中の「ウンチ」を「ウンコ」に土壇場で変えてもらった。
悩んでいる。
「ウンコ」は少しとんがっているように今は思う。
「ウンチ」の方が可愛らしくて、いい。
もしかしたら、
「うんち」の方がなおいい。
計5回も出てくるから悩んでいる。
銀座。
高級時計店の前で並ぶ長い列があった。
なかなか買えない何かを買うんだろうな、
と思った。
その列の横を、一人のおっちゃんが奇声を上げて、自分の頬を通りの向こうまで響く強い力で、バシッバシッと平手打ちしながら走っていった。
行きつけの喫茶店が改装中なので、
図書館に仕事をしに行く。
係の人に席の取り方を聞くと、
「よくこられますか?」と聞くので、
初めてなことを伝えると、
「これからもよくこられますか?」と聞いてきた。
僕が「今日次第で、よく来るかどうか決まります」と言うと、
機械で今日の分のチケットを取ってくれた。
よく来ると言えば、どうなっていたのか気になりつつ席に向かう。
自分の席を見つけると、
横の席のおじさんの六法全書が置いてあったが、
僕が椅子を引くと退けてくれた。
IPADを出して、仕事を始める。
「シューハー、シューハー…」
ダースベーダーのような息遣い。
六法全書のおじさんで間違いがない。
気になる、が気にしないふりをして仕事を続ける。
ガタガタガタガタガタ…。
六法全書のおじさんの貧乏ゆすりで間違いがない。
しかも、横目でみてみるとなぜか裸足。
そして、時折粉っぽいものを指先でパラパラと僕の方に撒く。
もう帰りたい、が負けたような気がするので
画面に集中しているふりをする。
六法のおじさんがゲップをした。
片ケツを上げ屁をこいた。
僕は文字を打っいるふりをする。
「これも勉強です」と六法が独り言を言って、
ユーチューブを見だした。
それは勉強ではない。
この先、うんこをするか、ちんちん出しても
もう僕は驚かない。
図書館には、あまり来ないと思う。
ヤフーニュースで、コロッケがものまねグランプリを卒業したという記事を見た。
僕が小学生の頃。
祖母は、コロッケのモノマネを見ると
釣られて顔が歪んでいた。