俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

想い出の渚2

去年の夏、商店街を歩いてたら、

「修理しても一万はかかるよ。買った方がいいんじゃないかな」

と、自転車屋のしゃがれ声のおじさんに言われ、

どうしようか悩んでいた女の人に見覚えがあった。

でも、誰だか思い出せなくて、

そのあと行った古本屋で立ち読みしてる時に、

いつもいく喫茶店のパートの人だ、

と思い出した。

 

あれ以来、喫茶店でその人に接客されるたびに、

その後、自転車どうしたのか聞きたいけど、まだ聞いたことはない。