俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

半関西の家族

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次男の歯が抜けましてな、

もうすぐ大人の歯、生えてきますねん。

早いでっしゃろ?もうそないなりまんねんで。

ほんで、家で飯食うてまっしゃろ。

歯抜けた所からスパゲッティ通して食べまんねんやん。

ほんで見せてきまんねんやん。

「あほ、やめ、汚いいうか、なんかこちょばいわ」

言うても全然聞きよりまへんねん。

「やらしい子やな、ええ加減しときや、怒るで」

言うても全然聞きよりまへんねん。

誰に似たんや言うてましたらな、

横におった嫁はんが、

「そんなんあんたに決まってるやんか、人の言うこと聞いたことあれへんやんか。聞いてたら今よりよっぽど出世してるわ」

言いまっしゃろ、

「あほいえ、おまえそない言うけどな、そういう聞かん坊なとこに惚れたんちゃうんか?」

言うてやりまっしゃろ。

「何言うてんねん、そんなんちゃうわ、あほー」

言うて、ほっぺたポーッと赤ーしよりまんねんやん。

あいつも気ー強いとこもありまっけどな、

かわいいとこもありまんねんで。

せやから、所帯持ってもう12年になりまっけどな、

まあ喧嘩しながらも、なんとかこうやってやらしてもろてますわ。