俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

パンクロックが好きだ2

f:id:kaseken:20190922082255j:plainそれからも僕とN君は、先輩の家に通った。

ビビリの僕は、なぜか正座でベースを習っていた。その様子は、全然ロックではなく、お師匠さんに三味線を習ってるようだった。

先輩に粗方一通り教わってからは、放課後どちらかの家に集まって練習していた。でも、親には内緒でロックしていたので、エレキなのにアンプに繋がず練習をしていたが、テープに合わせてシャカシャカという音を出しているだけでも、それなりに楽しかった。

もうその頃になると、僕たちは、当初のThe アルフィーコピーバンドをするという計画をすっかり忘れて、しっかりブルーハーツしていた。

いいかげんテープに合わせるのにも飽きたので、交代で歌いながら演奏し始めたが、人前で歌うのが恥ずかしかった(Nしかいないが)。特にラブソングは、お互いにまだ女の子とキスしたこともないチェリーボーイズだったので、自動的に声のボリュームが小さくなった。

そんな感じで始まった僕たちのバンド活動だったけど、パンクロックすればするほど、「どうも自分達には、社会や大人や他の何に対しても、特に言うべき不満も主張もない」という自分たちの平凡さに気づきだした。それはパンクロックにおいて、根本的な致命的欠陥に違いない、とその時は思っていた。こんな僕らが、パンクロックしてていいのかなと後ろめたい気持ちを抱きながら、シャカシャカとギターを鳴らしては、恥ずかしそうに歌っていた。

 

つづく

 

新しい毎日を

f:id:kaseken:20190927124230j:image昨日から副鼻腔炎ではなく、脇腹をピリピリと激痛が一定間隔でおそってくる。僕が、悶絶していると子どもが、「パパ、うんちじゃない?」と聞いてくる。腹痛の殆どがうんちに関係している元気な内臓の君たちと違って、こちらの内臓は築45年。そんなに単純ではない。昨晩はなかなか眠れず、今朝、近くにあるペインクリニックと謳う病院に行った。先生が、坊主頭にビーチサンダル、前衛ジャズピアニストみたいにパソコンのキーボードを叩いていた。この人に、僕の痛みを任せていいのか?不安しかない。帰りのバス、前に座ってたおじいさんの持つビニール袋の中に、フライパンと野菜と肉が入ってた。一人暮らしを始めたワンルームに帰るようには見えないが、新しい毎日を感じる。

パンクロックが好きだ

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中学一年の時、アル中(THE アルフィーの中毒)のN君とバンドを組もうということになった。バンドの名前は「THE ナイフィー」という事で落ち着いていた。お年玉を持って難波の楽器屋に行き、N君はギターで、僕はベースを買った。

買ったはいいが、教則本だけではどう弾いていいかわからず、いつの間にか楽器は押入れの中で眠っていた。

そんなある日、N君の近所に住んでる高校生の先輩が、楽器の弾き方を教えてくれるということで、二人でその先輩の家に行くことになった。

その先輩の部屋の入り口には、「メンズニコルクラブ」の敷物が敷いてあって、部屋の中はタバコの煙でもくもくだった。僕はそれだけで完全にビビったが、驚いたことにセーラー服を着た先輩の工藤静香似の彼女がいて(多分似てなかったけど)、プカプカとタバコを吸っているだけでエロく感じた。

「これがロックなんだろう」と僕は思った。

「お前ら、簡単やからこっから始めたらええんちゃう?」と先輩から渡されたのは、ブルーハーツの楽譜だった。

この状況で、「僕たちThe アルフィーがしたいんです。」って言うのが、的外れな発言やということが分かるぐらいには、僕たちは大人だった。

 

続く

ようこそ

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竹内まりやさんの歌、「もう一度」の歌い出しが、

「夜ごとー」って始まるけど、

今朝、僕が「ようこそー」と間違えて歌ってたら、

「夜ごとー」

だよって嫁さんに指摘されたけど、

あまりに嬉しそうに言ってきたので

無視した。

マンガ雑誌

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コロコロ

ボンボン

ジャンプ

マガジン

スピリッツ

モーニング

 

僕が、これまで買って読んできて、

いつの間にか読むのを辞めてしまったマンガ雑誌

最近、忙しくもないのに何か落ち着かないので、

マンガ雑誌でも始めてみようかと思い、

コンビニに行った。

最初、ビックコミックにしようかと思ったけど、

総務部総務課山口六平太が終わっちゃったので、

ビックコミックオリジナルにした。

家に置いててもエロいのがなくて安心やし、

月2回で丁度いい。

 

 

 

 

でじごん

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「でじごん」は、僕の高校のサッカーチームの時の友だちのあだ名。

高校のサッカーチームと書いたのは、僕は通っていた高校のサッカー部がいろんな意味で厳しくて、直ぐにケツを割って地域のサッカーチームに入っていたから。

サッカーチームのあった場所が尼崎ということもあって、シンナーを吸って、原チャでバリバリいわして練習に来る子もいたけど、そんな子に限って、みんなドリブルが上手かった。マラドーナもコカインをやっていたから、薬物はドリブルに何かいい影響があるのかもしれない。(ある訳ない)

放課後の夕方6時から練習が始まるので、終わったらいつも夜の8時ぐらい。

そこから家まで電車で1時間はかかったので、いつもクラブハウスでシャワーを浴びてから帰っていた。

その日も練習後にシャワーを浴びていて、今と変わらず、お風呂に入ると急に尿意を催す僕は、シャワールームに誰もいないことをいいことに、シャワーを浴びながら用を足していた。すると急に更衣室の方から音がしたので、僕は、まだ終わらないおしっこに最大限の圧力をかけラストスパートし、何とか人が入ってくる前にコトを済ませた。後から何も知らずに入ってきたでじごんが、「くっさっっ」と言って、顔をひん曲げるまで10秒とかからなかった。

 

そんなこともあってか今、でじごんの子どもとうちの子は、同じ幼稚園に通っている。