俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

ここは外国

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マラウイに行く為のビザを取りに、目黒にあるマラウイ大使館に行く。大使館は、ドミノピザが一階にあるビルの7階。「ワンフロアか」と思ったが、エチオピア大使館も下の階にあって、そちらもワンフロア。ピザorビザのビル。

ピンポン押して入ると、「ハーワーユー?」と受付の女性が迎えてくれた。「大使館て英語か?」と当たり前のことに気づく。受け付けの人は、僕がビザを作りに来たのを知ると、申し訳なさそうに担当の人が今日はいないと言った。ここは外国である。既に日本の常識は通用しない。ので大人しく帰るしかない。

次の日。また大使館に来てみると、ビザ専門の女性の人がいた。一切笑顔がないが、ここは外国である。それに日本には作り笑顔が蔓延しているので、こっちの方が自然でもある。親切に色々教えてくれて、ビザのお金を払った。「スモールチェンジ?」とビザの人が聞いてきたが、小銭がなかった。「オーケー、私が払っとくわ」と言って10円払ってくれた。やっぱりここは外国である。

体操

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「豆腐の角で頭打って死んじまえ!」

言ってる人を見たことない有名な言い回しがあるけど、

今朝、「食パンを食べて歯が欠けた。」

もう少し硬いもんで欠けて欲しかった。

副鼻腔炎、謎の脇腹にピリピリ、食パンで歯欠ける。

ここんところの病気の応酬にとどめを刺され、落ち込んでいると、嫁さんが「そういう時期やねんって、ほら車も自転車も壊れたやん?」と慰めてくれたけど、それと一緒にするか。

 耳鼻科で順番を待っていると受付の人が、「なかもとこうじさん」と呼んだので、「なかもとこうじさん」の方を覗き見ると、この「なかもとこうじさん」も何となく体操が出来そうに見えた。

パンクロックが好きだ2

f:id:kaseken:20190922082255j:plainそれからも僕とN君は、先輩の家に通った。

ビビリの僕は、なぜか正座でベースを習っていた。その様子は、全然ロックではなく、お師匠さんに三味線を習ってるようだった。

先輩に粗方一通り教わってからは、放課後どちらかの家に集まって練習していた。でも、親には内緒でロックしていたので、エレキなのにアンプに繋がず練習をしていたが、テープに合わせてシャカシャカという音を出しているだけでも、それなりに楽しかった。

もうその頃になると、僕たちは、当初のThe アルフィーコピーバンドをするという計画をすっかり忘れて、しっかりブルーハーツしていた。

いいかげんテープに合わせるのにも飽きたので、交代で歌いながら演奏し始めたが、人前で歌うのが恥ずかしかった(Nしかいないが)。特にラブソングは、お互いにまだ女の子とキスしたこともないチェリーボーイズだったので、自動的に声のボリュームが小さくなった。

そんな感じで始まった僕たちのバンド活動だったけど、パンクロックすればするほど、「どうも自分達には、社会や大人や他の何に対しても、特に言うべき不満も主張もない」という自分たちの平凡さに気づきだした。それはパンクロックにおいて、根本的な致命的欠陥に違いない、とその時は思っていた。こんな僕らが、パンクロックしてていいのかなと後ろめたい気持ちを抱きながら、シャカシャカとギターを鳴らしては、恥ずかしそうに歌っていた。

 

つづく

 

新しい毎日を

f:id:kaseken:20190927124230j:image昨日から副鼻腔炎ではなく、脇腹をピリピリと激痛が一定間隔でおそってくる。僕が、悶絶していると子どもが、「パパ、うんちじゃない?」と聞いてくる。腹痛の殆どがうんちに関係している元気な内臓の君たちと違って、こちらの内臓は築45年。そんなに単純ではない。昨晩はなかなか眠れず、今朝、近くにあるペインクリニックと謳う病院に行った。先生が、坊主頭にビーチサンダル、前衛ジャズピアニストみたいにパソコンのキーボードを叩いていた。この人に、僕の痛みを任せていいのか?不安しかない。帰りのバス、前に座ってたおじいさんの持つビニール袋の中に、フライパンと野菜と肉が入ってた。一人暮らしを始めたワンルームに帰るようには見えないが、新しい毎日を感じる。

うるさい人

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なんか頭痛いなと思ってたら、副鼻腔炎になってた。三ヶ月薬を飲み続けなくてはならないらしい。

ショックで、きのうからの僕は大人しいらしく、「静かな人と結婚してたらこんな感じかな」と嫁さんが言った。

パンクロックが好きだ

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中学一年の時、アル中(THE アルフィーの中毒)のN君とバンドを組もうということになった。バンドの名前は「THE ナイフィー」という事で落ち着いていた。お年玉を持って難波の楽器屋に行き、N君はギターで、僕はベースを買った。

買ったはいいが、教則本だけではどう弾いていいかわからず、いつの間にか楽器は押入れの中で眠っていた。

そんなある日、N君の近所に住んでる高校生の先輩が、楽器の弾き方を教えてくれるということで、二人でその先輩の家に行くことになった。

その先輩の部屋の入り口には、「メンズニコルクラブ」の敷物が敷いてあって、部屋の中はタバコの煙でもくもくだった。僕はそれだけで完全にビビったが、驚いたことにセーラー服を着た先輩の工藤静香似の彼女がいて(多分似てなかったけど)、プカプカとタバコを吸っているだけでエロく感じた。

「これがロックなんだろう」と僕は思った。

「お前ら、簡単やからこっから始めたらええんちゃう?」と先輩から渡されたのは、ブルーハーツの楽譜だった。

この状況で、「僕たちThe アルフィーがしたいんです。」って言うのが、的外れな発言やということが分かるぐらいには、僕たちは大人だった。

 

続く

ようこそ

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竹内まりやさんの歌、「もう一度」の歌い出しが、

「夜ごとー」って始まるけど、

今朝、僕が「ようこそー」と間違えて歌ってたら、

「夜ごとー」

だよって嫁さんに指摘されたけど、

あまりに嬉しそうに言ってきたので

無視した。