俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

赤飯の叔母

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大阪の叔母は、祝い事がない時でも事あるごとに赤飯炊いて送ってくれる。

僕は赤飯が好きなのでうれしい。でも、叔母は進んで送ってくれるわりに、赤飯を炊くのがそんな得意ではなく、水加減なのかなんなのか、いつもべちゃべちゃなことが多い。叔母は電話で、「けんちゃん、今回も水浸しすぎたみたい。ちょっとべちゃべちゃやけど。。。」と1人でしゃべりまくり、いつも突然電話を切る。嵐が去ったような静けさとともに僕は赤飯に塩をかけて食べる。

それが先週末に叔母が送ってくれた赤飯が、水加減も丁度良く美味しく炊けていた。週末、嫁さんと子どもは嫁さんの実家に行ったので、僕は一人美味しく炊けた赤飯を喜んで食べていた。「今回美味しく炊けてんなー」と叔母に電話したら、「せやろ、今回はべちゃべちゃちゃうかったやろ?この調子で次も行くわな」と満足げな叔母との電話を切って少ししたら、季節柄か赤飯が傷んでいたらしく、全部吐いてしまった。