俺のイタリア

イタリアに行ったことのない男の日常

2023-01-01から1年間の記事一覧

3ページ

次男の夏休みの宿題があと3ページになった。 うれしそうだった。

おじいちゃん子

駅のホームを歩いていると懐かしい香りがした。 くんくん嗅ぐ。 匂いは前を歩いていた白髪のおじいさんからだと気づく。 「うちのおじいちゃんの匂いもこんなだったな」 とまた嗅ぐ。 「この匂い。ポマードなのか」 とまたまた嗅ぐ。 鼻腔をいっぱいに広げて…

朝から一人で釣りに行った。 ずっと目をつけてた堤防に登ろうと膝ぐらいまで海に入ると、 堤防は思いの外高く、張り付いた貝が危なくて登れない。 何度かトライしたけど腕を擦りむいて断念。 諦めて違う場所に行こうと思い歩き出すと、 浜辺におじいさんが立…

習い事

どう考えても月給取りにはなれそうにない次男に、 僕の知り合いのところで絵を教えてるから いってみたらどうや、というと、 「絵ってさ、習うもんじゃなくない?」 と言われる。

三男が大きな蟹を見つけてきた。 次男が受け取って、 「これ死んでるね」 といって自分の指を蟹の鋏の間に入れた。 少し閉じた感じがした。 「生きてんのか」と僕が驚いて言うと、 「いや、死んでるね」 と次男は鋏から指を引き抜いた。 妻が「死にたてじゃ…

「糸切って」と四男によく言われる。 「髭剃って」という意味。

アドバイス

今日は連載の原稿の締め切り。 いつもなかなか書けないので辛い。 近所のスターバックスにいくが書けず、 夕方、家に帰ってソファに座ってうなだれていると、 横でマンガを読んでいた次男に 「一回頭を空っぽにしてみれば」 とアドバイスされる。

朝ごはん

「ごはんができましたよ〜。おきてくだしゃい」 朝、四男が起こしに来た。 手に持った容器に白いものが載っていた。 「どうぞ、たべてくだしゃい」 白いものをくれる。 はっきりしない目と頭で 「パンか」と口に入れると 「そんなにたべないでくだしゃい」 …

茗荷

次男の授業参観に行く。 科目は社会。 みんなが真剣にスーパーの新聞折込広告を見て、 野菜の産地を地図に書き込む中、 なぜか次男の鼻歌が教室に響いている。 汗が出る。 「ところで皆さん「みょうが」って知ってますか?」 と先生が聞くと、 「紫の野菜」…

メジャーリーガー

「大谷選手がいやらしい店に行ったらしいよ」 と野球にまったく興味のない妻が言ってきた。 くわしく聞いてみると、 「ヌードバーで大喜びなんだって」と言う。 「ヌードバー」じゃなくて「ヌートバー」。 この間のWBC日本代表で出た大リーグの選手の名前で…

チャック・ニコルソン

先日、三男を幼稚園のバス停までお見送り。 バスに乗ったのを見届け、 家に帰っている時、 四男をバス停に置いてきたことを思い出した。 急いで引き返すと、 他の子のお母さんが四男を見てくれていた。 自分のポンコツ具合が恐ろしい。 今日は三男のお見送り…

革ジャンにジーパン

「先方は年度末の予算が200万円あるので、基本これ以上出ないと思うんですが、予算は使ってしまいたいらしいんですよね」 と、電車の車両を前に後ろに何往復もしながら電話してる老け顔のおじさんが革ジャンとジーパン。 何の仕事してるんやろう。

布団

布団の角とシーツの角を紐で結んでなかったので、 シーツの中で布団が動いて四角いはずが、 長い間、丸い布団になっていた。 寝ずらいけど寝れないことはないので、 そのままずっと寝てた。 今日、思い切ってシーツのチャックを開け、 四方を紐で括ったら丸…

卒業

長男の小学校の卒業式。 朝、長男と歩いて学校に行く。 「ねえパパ、小学校で友だちできるかな?」 と言っていた6年前の入学式の朝、 僕と手を繋いで心配そうに下を向いて歩いていた長男は、 171センチ、80キロになり、 中学校で着るユニクロで買ったスーツ…

春の夜

寝る前に妻のところにちょっと喋りに行く。 妻は携帯を持ったまま、 ちらとこっちを向くと、 口をポカンと半分開け無表情で頷いた。 何も言わないでも、 「来てほしくない」というのが伝わってくる。 あゝ春の夜、我が心 強く強く

ガガガフー

夜、風呂に入ってベットで寝転んでいると、 「ガガガフー、ガガガフー」 と次男が僕の足の親指をマイクの様にして、 もう3分ほど歌っている。 初めの「ガガガフー」は語尾が上がり、 後の「ガガガフー」は語尾が下がる。 2つでワンセット。 ノリにノってい…

IQ

今朝、妻はオーディオブックで、 「IQ200になる方法」を聞いていた。 IQ200になったらどうしよう。

趣味ドキッ

明日の夜の9時半のEテレ「趣味どきっ!本の道しるべ」の番組内で、「お父さんだいじょうぶ?日記」が紹介されまーす。 カモンビッグウェーブ。 ドキドキッス!

フリーランス

フリーランスのカメラマンの僕にとって大事なのは、 電車から降りたら駅構内のトイレを探すこと。 どっかの道、よその会社、人の家なんかで撮影するので、 できるときにやっておく。 お店に入っても、 カメラバックを置いたままトイレに行くのも怖いし、 歳…

学校

最近、上の三人が幼稚園、小学校に行った後、四男も「学校いってきまーしゅ」と小さいリュックを背負って玄関に立っている。その四男の学校とは、近所の金魚屋を覗き、政治家の看板の端に描かれたしょうむない動物の絵を鳥獣戯画展にきた年配の男性ぐらいじ…

ドリフト

子どもの友達のお父さんもお母さんも車でドリフト運転が出来ると言っていた。 「お母さんはドリフト3位なんだ」そうだ。 すごい。

秘密

20歳の頃、ちょっとした秘密があった。 今思えば全然大したことないけど、 いい加減一人で持ちきれなくなって 友人Nの家に泊まった時に聞いてもらった。 真剣な面持ちで聞きおえたNは、 自分には代わりに話す秘密がないからと言って、 布団の中でごそごそ…

木綿のハンカチーフ

行きつけの喫茶店が改装中。 代わりに近くのスターバックスに行ってみたが、 調子が出なかった。 図書館にも行ってみたけど、 仕事が進まなかった。 4月中には改装が終わる。 僕としては改装前の状態に一切不満がなかったので、あまりオシャレになったり、 …

細長い生き物

天気のいい昼の海でひとり、 細長い生き物が入り込んだ筒状の棒を集める夢を見た。 たまにちろっと棒の先から顔を出す。 ドキッとする。 「なんでこんなもの集めてるんだろう」 と我に返って目が覚めると朝の5時。 まだ外が暗いので、ベットの中で細長い生…

マグロ

テレビのニュースを見ていたら、 マグロを素手で捕まえたおじさんがインタビューを受けていた。 おじさんは、友だちを浜に寝転ばせマグロ役にし、どうやって捕まえたか実演していた。 「必死で食らいついたよ」 と友達に必死に食らいついた。 食らいつかれた…

正月

正月は特に何もしないで終わった。 昨日は何かやったというのが欲しくて外に出ようと思ったら、 次男に「寒いからやめとこうよ」 といわれやめた。

あけましておめでとうございます

ちょっと前の写真 食卓の横の棚に母の写真が飾ってある。 写真の中の母は笑っている。 思い出した時に線香をあげる。 たまに手を合わせる。 「今日1日大事に生きや」 と言われているような気がするので、 「今日1日大事に生きます」 と心の中で答える。 で…